がん研究会 有明病院癌研有明医院
がん研有明病院の門田病院長は、そうした歴史を踏まえ、門田守人病院長は、「もはや名医や神の手の時代ではない」と言い切る。難しい手術や新しい手術ができる、英雄的な外科医が主役となる医療から、専門家たちが一人一人の患者のために結集して診療する総合看護に、がん医療は移行しているというのだ。昨今、「患者が主役のTEAM医療」はどの病院も掲げている。しかし、同院のそれはLEVElが違う。
例えば昨年10月に婦人科医長に就任した金尾祐之医師は、これまで2500例以上の腹腔鏡下手術を手掛けてきた日本屈指の腹腔鏡の名手である。
婦人科がんの腹腔鏡下手術は、傷痕が小さいだけでなく、腸閉塞などの合併症を起こすリスクを減らすこともできる非常に優れた方法だが、症例によっては開腹手術の方がいい場合もある。私の専門は腹腔鏡ですから、普通だったら腹腔鏡に偏ってしまう。でも癌研有明病院では、1人の患者を治すための全ての選択肢に専門家がいて、それぞれが話しあい、最高の医療を提供することができる。
単に病気を治すにとどまらない「全人的ケア」にも注力している。手術で切除する部分を極力減らす「機能温存手術」の開発には熱心である。胃を切除する場合でも、上部にある味覚や食欲に関係するグレリンというホルモンを分泌する部分を、ほんの少し残すのと残さないで全摘するのとでは、術後の食生活に、天と地ほどの違いがある。体の「機能」に関する研究は、世界的に進んでいるようだ。
現在同院では、「がん研パワーアッププロジェクト」と称し、放射線治療施設の拡充と健診サービスの充実を進めている。今年1月からは、健診センターにおいて、一般のレントゲンと同じ線量で放射線被ばくを最小限に抑えたCT検査が受けられる「低線量CT」の稼働が開始された。これにより従来はできなかった大腸CT検査と上部内視鏡検査の同日検査が行えるようになる。
例えば昨年10月に婦人科医長に就任した金尾祐之医師は、これまで2500例以上の腹腔鏡下手術を手掛けてきた日本屈指の腹腔鏡の名手である。
婦人科がんの腹腔鏡下手術は、傷痕が小さいだけでなく、腸閉塞などの合併症を起こすリスクを減らすこともできる非常に優れた方法だが、症例によっては開腹手術の方がいい場合もある。私の専門は腹腔鏡ですから、普通だったら腹腔鏡に偏ってしまう。でも癌研有明病院では、1人の患者を治すための全ての選択肢に専門家がいて、それぞれが話しあい、最高の医療を提供することができる。
単に病気を治すにとどまらない「全人的ケア」にも注力している。手術で切除する部分を極力減らす「機能温存手術」の開発には熱心である。胃を切除する場合でも、上部にある味覚や食欲に関係するグレリンというホルモンを分泌する部分を、ほんの少し残すのと残さないで全摘するのとでは、術後の食生活に、天と地ほどの違いがある。体の「機能」に関する研究は、世界的に進んでいるようだ。
現在同院では、「がん研パワーアッププロジェクト」と称し、放射線治療施設の拡充と健診サービスの充実を進めている。今年1月からは、健診センターにおいて、一般のレントゲンと同じ線量で放射線被ばくを最小限に抑えたCT検査が受けられる「低線量CT」の稼働が開始された。これにより従来はできなかった大腸CT検査と上部内視鏡検査の同日検査が行えるようになる。
メディカルツーリズム・ジャパン